disagio’s blog

ひとりごと

要領の良い人間

今日、私は小テスト中にカンニングを目撃した。実名はちょっとアレなのでS君とする。

S君は私の斜め前の席に座っていて、今日の生物の小テストで自作のカンペを盗み見ていた。

 

たまたま見てしまった私は、「いけないんだー!先生に言ってやろー!」とはならず、あまりにも自然なS君の動作に感動すらした。

S君は左手で小さく丸めた紙をくるくると伸ばしながら右手のペンを止めずに走らせ続ける、なんとも器用なことをしていた。

そして先生が近づいてくると、慌てずにメモを小さく握り潰し、ただネクタイを直していたかのように自分の服を繕っていた。

余談だがうちの高校の先生の中で、この生物の先生は1番目ざとい。今までもカンニングをする輩を何人も発見しては生徒指導室に放り込んでいる。

その先生のテストであえてカンニングをするS君は本当に度胸があると思う。尊敬はしないけど感心した。

 

こいつ、デスノート持たせたら夜神月のポテチ殺人よろしくバレないように裁きを下して新世界の神になるんだろうな。